2021年面白かった本
実は三体とメダリストを布教する記事なんですが、オマケで今年面白かった技術書もまとめました。
技術書(順不同)
ディープラーニング学習する機械
ディープラーニングの歴史は耳タコだが、過去のAIブームからずっとニューラルネットを牽引している当事者が記述した貴重な本。
Brag-LuCunのあだ名通り随所に入る自慢話や悪口が軽快で面白いw
量子コンピュータの進歩と展望
量子コンピュータの基礎、応用、そしてこれからについてコンピュータ・サイエンス目線でスタンフォード大教授がまとめた本。
アメリカの本流としての量子コンピュータ研究がどのように向かっているかわかってとても良かった。
また一章に書いてある半導体発展の歴史も非常に面白い(ミーティングでよく言っていた)
研究者の仕事術
PIとしての時間管理術、プロジェクト管理術を書いた貴重な一枚。色々なビジネス書のエッセンスを凝縮しPI向けに書き直してくれているのが良い。
研究者に限らずエンジニアやフリーランスで一旗あげようとしている方ならば参考になることが多いと思う。
狭い世界でまずは世界一になれ
クオリティの高い成果の20%があなたの評価の80%を決める20/80の法則
など金言が多い。
科研費獲得の方法とコツ
科研費って何?からPI始めた自分にとって本書は大助かり。
RISC-V原典
RISC-Vの概要、利点から命令セットまで短くまとまっている。今更授業用に読んだけど面白かった。
ちなみに英語版は無料で読める。
Pythonではじめる数理最適化
数理最適化とはなんぞやから実務的データへの最適化の適応をいくつかのケース(クラス分けから割引クーポンの配分等)に分けて紹介しており実践的な一冊だった。
数式も多すぎず初学者向けなので、引き出しを増やしたい人に取っ掛かりとして読む一冊として良いと思う。
Reinforcement Learning 2nd edition
http://www.incompleteideas.net/book/RLbook2020.pdf
無料で内容が公開されており、強化学習の初歩から理論をわかりやすく記述している。
来年ゼロから作るDeepLearning④強化学習編が発売され似た範囲をカバーしてるのでそちらを読んでもよいかも。
小説
三体
久しぶりに時間を忘れて読んだ小説。オバマ大統領がファンであることを公言したことで話題になった中国発のSF小説。
翻訳者もSFの重鎮で非常にスムーズに訳されておりとても読みやすい。
第3部まであり、1部も面白いのですが2部から加速度的に面白くなってくる。ここまで面白い本には中々出会えそうにもないのが残念。
No Rules
Netflixの社風について書いた本。
かなりぶっ飛んでおり真似できる気はしないが、何故この会社が急成長を遂げられたか垣間見れて面白い。
漫画
メダリスト
今年イチの漫画。
1巻はKindle版無料なのでまずは読んでみよう。
主人公いのりの成長は激アツですね。。個人的には3月のライオン以来の衝撃で5巻が楽しみ。
ラーメン再遊記
【画像】ラーメンハゲ、ガキから正式にラーメンハゲ呼ばわりされる : チャーシュー速報
ラーメン発見伝を読んでいれば楽しめる、ネットで有名なラーメンハゲが主人公となったスピンオフ。
枯れたおっさんが放浪しているだけなんだけどなぜだかやたらと面白い。